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「嫌われる勇気」の紹介

人間関係の問題に悩む方におすすめ

人間は決して一人きりで生きるものではなく、誰かと関わりながら生きるものです。
人生の中で関わる人達の全てと上手くやっていけるとは限らず、何らかのトラブルに発展する可能性も少なくありません。
誰もが一度は人間関係の悩みを抱え、どうしたら良いものかと不安を感じた経験もあるはずです。

人間関係の悩みを解決するために役立つ知識として有名なのがアドラー心理学です。
アドラー心理学の第一人者である著者が人間関係の悩みを解消するためにどのような方法を実践するべきか記載しているのが、「嫌われる勇気」です。

参考:どうして人気? 人間関係よくなる「嫌われる勇気」とは

誰もが嫌われたくないと考えている

誰もが自ら人に嫌われようと努力しているということはないもので、誰からも嫌われたくないと考えているはずです。
嫌われたくないと思うからこそ、どこか自分をセーブしながら周囲の様子を伺いつつ行動していないでしょうか?
実はこれが大きな間違いで、結果的に本当の自分を出すことができずに偽りの自分ばかり見せてしまうことでどんどんストレスを溜め込んで深みにハマってしまう原因になるのです。
このような結果にならないためにも必要だとされているのが、本書で解説されている嫌われる勇気なのです。

自分の人生を幸せにするためには、人からの期待に応えるだけではいけません。
自分自身がこんな生き方をしたいと思ったままに行動をすることで、自由な生き方を感じることができます。
つまり、他人の幸せではなく自分が幸せになるために必要な勇気を持つことになります。

人生の悩みは全て対人関係絡み

アドラー心理学の提唱者であるアドラーは、トラウマは存在しないものとしており、人間が抱えている悩みの全ては対人関係の悩みであることを断言しています。
確かに自分自身の悩みを思い返してみると、対人関係絡みであることが多いものです。
悩みを解決するためには、対人関係を改善することが大切ということになります。

具体的にどのような方法で対人関係を改善するべきなのかは、本書で詳しく解説されていますが決して難しい内容ではありません。
どなたでも理解しやすいように、哲学者と青年が登場して対話するように解説がされています。
自分が青年として哲学者に質問をするつもりになって本を読み進めることができるため、思っていた以上にスラスラと内容が理解できるはずです。

勘違いしてはいけないのは、他人に嫌われるべきだと推奨しているものではありません。
たとえ他人に嫌われたとしてもそれは他人が決めることであり、自分が決めた生き方に対しては勇気を持つべきだとする考え方を説いています。
一度読んだだけでは全てを理解できないと言われているほど深い内容なので、じっくりと時間をかけて読みたい一冊です。